2015年7月19日

1-6 気温の年変動も自然エネルギー

1年周期で太陽を周回する地球
1年周期で太陽を周回する地球

1-6 気温の年変動も自然エネルギー

冬の雪や寒さを地域の欠点だと思ったり、春や秋のような気候が一年中続くといいなーなどと思うようなことはないでしょうか?

地球は楕円軌道を描いて太陽の周りを一年周期で公転しながら、北極と南極を通る自転軸を中心に24時間周期で自転しています。

もしこの公転軌道面に対して地軸(自転軸)が直交していたとすると(図A)一年中が春分か秋分の状態となって太陽は常に赤道面上を移動することになり、夜と昼の長さは一年を通して変わらず、季節変動もなくなってしまいます。

ただ、昼夜の変動は残りますから、地球上のどこかには心地良い気候、雪や寒さの心配のない地帯が現れていたかもしれませんが、その一方で、一年中太陽が地平線上を移動する北極や南極では、地面への入射角が小さくなることと、透過する大気層が厚くなるために、エネルギー源としての日射の効果はほとんどなくなって氷山が増え続けますし、逆に赤道付近は毎目が夏至となる強い日射で沙漠化し、極端に格差の大きな世界になるに違いありません。

一方、公転面と地軸が平行する形(図B)になると、北極と南極は半年毎に常に太陽が直上にある灼熱期と、全く太陽を見ない氷結期を繰り返すことになり、南北間に風や海流の強い流れをもたらす、嵐が吹き荒れる地球になってしまいます。

「断熱から生まれる自然エネルギー利用」(北海道大学名誉教授 荒谷 登) Ⅰ 自然エネルギーって何だろう 1-1 地球という外断熱された星 1-2 外断熱された地球の特有のエネルギー 1-3 水に秘められた創造の知恵 1-4 氷という断熱材 1-5 目に見えない放射エネルギーと見えない断熱材 1-6 気温の年変動も自然エネルギー 1-7 地域性に富んだ自然エネルギー 1-8 変動から生まれ変化を促す自然エネルギー 1-9 自然エネルギーは全自動の環境保全エネルギー 1-10 温暖化の恐怖 1-11 自然エネルギー利用の難しさとやさしさ 1-12 地域の宝としての自然エネルギー Ⅱ 自然エネルギー活用の器としての建築 2-1 自然に親しむための器 2-2 むらのない環境をつくる器 2-3 自然エネルギーの個性を尊重するための器 2-4 変動から生まれる自然エネルギーを生かす器 2-5 自然エネルギーを環境調整の主役にする器 2-6 昼の光を生かす器としての建築 2-7 夜の光の演出 2-8 湿度調整の器としての建築 2-9 新鮮な外気を生かす器 2-10 無償の富を生かす器としての建築 2-11 自然エネルギーを後世に引き継ぐ器としての建築 Ⅲ 北海道の1次産業の活性化 3-1 典型的な自然エネルギー利用としての農・林・水産業 3-2 1次産業の環境整備に生かされなかった寒地建築技術の蓄積 3-3 ビニールハウスの熱環境 3-4 雪利用の貯蔵技術 3-5 貯蔵と加工のある 1.5次産業の育成と建築技術 3-6 天日干しの魅力 3-7 自動制御不要の氷温貯蔵 3-8 低温乾燥貯蔵の工夫 3-9 断熱材で建物を作る 3-10 規格外品も廃棄物さえもすぐれた自然エネルギーの結晶 3-11 過疎化と疎外を招く大規模化指向 3-12 森を生かすナショナルプロジェクト 3-13 薪利用の建築的な工夫 3-14 地産地消の共同体(コミュニティ) 3-15 北海道の課題としての1次産業の活性化 Ⅳ 持続可能な成長への期待 4-1 弱さを大切にする成長 4-2 持っている特質を生かす成長 4-3 共有の富を育てる成長 もくじ リンク
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