2015年7月19日

1-11 自然エネルギー利用の難しさとやさしさ

道端の草花も自然エネルギーの芸術作品
道端の草花も自然エネルギーの芸術作品

1-11 自然エネルギー利用の難しさとやさしさ

不思議なことですが、自然エネルギー利用の最大の難しさはそれが無償の富であることで、それを活用する知恵や情報がほとんど伝わってきません。

命に関わるほどに大事な物であっても、無償である限り、経済でその価値を表現することはできませんし、多くの自然エネルギーはエネルギーの仲間としてさえも認められていません。

多くの人が関心を寄せるエネルギーとは、思い通りになる人工エネルギーと共に経済力で、経済の活性化につながらない問題の解決手法やエネルギーの活用法を伝える情報や知恵が失われ、伝わらなくなっています。

自然エネルギーを活用する伝統的な方法や工夫は、技術的な難しさや地域性よりも、利益につながるか否かでその普及が左右されています。

流通市場を経由せずに直接届けられる自然エネルギーは、エネルギー利用の対象ではなく、風力や太陽発電装置を使用して電力に変え、経済活動につながって初めて、自然エネルギー利用と呼ばれるのもその例です、

しかし何と言っても自然エネルギーは無償で、配達付のエネルギーです。無償の富を利用して利益をあげることよりも、生活の知恵を活性化して直接活用することが、誰にでも出来る地球環境時代のエネルギー問題への取り組みです。

「断熱から生まれる自然エネルギー利用」(北海道大学名誉教授 荒谷 登) Ⅰ 自然エネルギーって何だろう 1-1 地球という外断熱された星 1-2 外断熱された地球の特有のエネルギー 1-3 水に秘められた創造の知恵 1-4 氷という断熱材 1-5 目に見えない放射エネルギーと見えない断熱材 1-6 気温の年変動も自然エネルギー 1-7 地域性に富んだ自然エネルギー 1-8 変動から生まれ変化を促す自然エネルギー 1-9 自然エネルギーは全自動の環境保全エネルギー 1-10 温暖化の恐怖 1-11 自然エネルギー利用の難しさとやさしさ 1-12 地域の宝としての自然エネルギー Ⅱ 自然エネルギー活用の器としての建築 2-1 自然に親しむための器 2-2 むらのない環境をつくる器 2-3 自然エネルギーの個性を尊重するための器 2-4 変動から生まれる自然エネルギーを生かす器 2-5 自然エネルギーを環境調整の主役にする器 2-6 昼の光を生かす器としての建築 2-7 夜の光の演出 2-8 湿度調整の器としての建築 2-9 新鮮な外気を生かす器 2-10 無償の富を生かす器としての建築 2-11 自然エネルギーを後世に引き継ぐ器としての建築 Ⅲ 北海道の1次産業の活性化 3-1 典型的な自然エネルギー利用としての農・林・水産業 3-2 1次産業の環境整備に生かされなかった寒地建築技術の蓄積 3-3 ビニールハウスの熱環境 3-4 雪利用の貯蔵技術 3-5 貯蔵と加工のある 1.5次産業の育成と建築技術 3-6 天日干しの魅力 3-7 自動制御不要の氷温貯蔵 3-8 低温乾燥貯蔵の工夫 3-9 断熱材で建物を作る 3-10 規格外品も廃棄物さえもすぐれた自然エネルギーの結晶 3-11 過疎化と疎外を招く大規模化指向 3-12 森を生かすナショナルプロジェクト 3-13 薪利用の建築的な工夫 3-14 地産地消の共同体(コミュニティ) 3-15 北海道の課題としての1次産業の活性化 Ⅳ 持続可能な成長への期待 4-1 弱さを大切にする成長 4-2 持っている特質を生かす成長 4-3 共有の富を育てる成長 もくじ リンク
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