研究会の設立趣旨
昭和 58(1983)年に発足した北海道外断熱建築協議会が、平成 16 (2004)年に当協会に統合され、1部会として道内外を問わず外断熱の啓蒙、普及に関わる活動が継続されています。
ここに至る歩みをかいつまんで説明しますと、昭和50年代の初期から外断熱建物が増えだし、それに呼応するかのように断熱材メーカーを初め多くの事業者が外断熱工法の事業展開を始めましたが、普及するにしたがって施工の現場においても、施工後の建物においても様々な問題が発生してきました。意外にも外断熱の知識不足、研究不足があったようです。そのような事態を見て、昭和58年(1983)年に川治正則氏(前 協会会長)、故長谷川寿夫氏(元 協会副会長・専務理事)、故一宮忠雄氏(北国の住まい相談所)が発起人となり数社の断熱材メーカー、外断熱事業者を加え「外断熱施工研究会」を発足させ勉強会的な研究会活動を始めました。会の発足後すぐの昭和 59 年(1984)年に当時の建設省で外断熱工法に対しての防火上の規制検討が始まり、東京に外断熱工法協議会ができたのに合わせ、「北海道外断熱工法協議会」と名称を 変更し、防火規制への対応は基より啓蒙、普及活動を活発化させ、フォーラムやセミナー、講演会の開催、外断熱ニュースの発行、外断熱工法ハンドブックなどの啓蒙に関わる書籍の発行、会員を主な対象とした研修会の開催などを行ってきました。 平成 6 年(1994)年に協議会の会長をされていました荒谷登先生から外断熱工法と言う狭い枠から外断熱建築物全体に活動範囲を広げましょうという提案がなされ、協議会の名称を「北海道外断熱建築協議会」に改称し、以降平成 16 年(2004) 年の協会への統合まで活動を続けました。
当協会に統合後も「外断熱」の普及・啓蒙活動として、フォーラム・講演会・セミナーの開催、会員対象(非会員も含めて)の研修会や見学会を実施しています。又、「研究委員会」を随時立ち上げ、特定的な課題への対応を図り、普及書籍としての発行を行っています。