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不動産と負動産 「その1 金持ち外断熱と貧乏内断熱」 福島 明
北海道の分譲マンションの大規模修繕をめぐるお話しです。掛けるお金が同じでも、掛けようによって、貧乏にも金持ちにもなると言うお話しです。
ある町に、12-3年前に建った数棟のマンションがありました。建設時の施工にも問題があり、外装の大規模修繕が、急を要していました。そこで、理事会の皆さんは、情報を集め、外断熱改修を選択することに。ところが、その内の1棟の理事会だけが、住民の反対に会い、離脱します。
外断熱改修は、戸当たり百万円余分に掛かりますから、一時的に借金をすることになります。
ところが!
上手に外断熱改修をすると、次の大規模修繕がスキップ出来るのです。ここだけの話ですが、多分、二回分はスキップ出来るのではないかと思われます。ですから、少し長期に考えると、かえって支出が、減る可能性が高いのです。
改修したマンションの方たちは、暖かで、暖房費も少なく、将来の大規模修繕の心配もなく、心豊かに暮らしています。その上、販売価格も上がったそうです。空き家も減って、本当の終の住まいとなったのです。
離脱を選択したマンションは?と言うと、翌年、やむに已まれず塗装改修だけをすることになりました。折しも建築費の高騰も重なり、外断熱改修とあまり違わない費用になりました。寒いまま、燃料代の高騰で暖房費がかさみます。その上、 12-3年後には、次の大規模修繕が待っているのです。
心豊かな暮らしを手に入れるチャンスを逃したマンションの皆さん、本当にお気の毒です。
これから大規模修繕に取り組むマンション住民の皆さん。外断熱改修で心豊かな生活を手に入れて下さい。心から祈っています。