研究会について

研究会の設立趣旨>

日本の経済が高度成長期からバブル期へと進み、建設業は建物を造り続けることに邁進してきた。そして社会に供給し続けてきた多くの建物に様々な不具合が見られるようになり、それらの原因究明や適切な対処方法が強く求められるようになった。

このような時代背景のもとで故鎌田英治北大教授は建物の診断方法の確立が急務の課題であるとして北海道建築診断研究会の設立を提案し、平成4 年(1992 年)11 月11 日に発足した。 建築診断研究会の設立趣意について、故鎌田英治北大教授は平成4 年度建築診断研究会研修会資料集のまえがきに、次のように述べている。

診断研究会は、設立後、毎年2 回の研修会, 特定課題の研究委員会, 見学会等を通して、研究と技術啓発などを継続的に行ってきました。
最近、コンクリート構造物の外装仕上材が各地で剥落し、人命にかかわる事故が多発して大きな社会問題となっています。建設省ではこの対応策として、「剥落による災害防止のためのタイル外壁、モルタル塗り壁診断指針」を策定し、これに準拠して建築診断技術者の制度が発足しています。しかしながら、建築物外壁の診断に対する要望は多いものの、地域特性を考慮した具体的方法は確立されておらず、特に北海道では寒冷地特有の外壁の劣化現象があり、正しい診断法の確立が望まれています。診断とは、人間の体でいえば医者の行う行為であり、これを的確に行うには、行政・研究の動き、最新の技術情報等をもとにした共通認識を確立する必要があります。

本研究会は、このような時代の背景からくる期待に対応することと、このような問題に取り組む場を設けることを目的として、有志が自発的に集まり、平成4 年11 月に発足した組織であります。本研究会の第1 年目の活動は、行政・研究の動き、最新の剥離診断技術の現状等をテーマとした研修会の開催が主要なものでしたが、これらの内容は今後の本研究会の活動に重要なものでありました。本資料集は、これらの研修会でご講演いただいた資料を合本したものであります。ご活用いただければ幸いです。

北海道建築診断研究会は、発足と同時に、外壁診断技術研究委員会(千歩)、事例研究委員会(松井)、定期報告制度研究委員会(相沢)、耐震診断・改修研究委員会(石山)、木造住宅診断研究委員会(十河)の5 委員会の体制として、活動が開始された。

発足当初は、社会的に外装仕上げ材の剥落事故が多発し問題になっており、建物外部の劣化事例調査(タイル、モルタル塗り壁)および

外壁診断に対する要望が多かった。またさらには、道内特有の地域の特性を考慮した技術の確立や共通の認識を持つことが望まれていた。 このような背景から故鎌田教授の先導のもと、傷んだ建物の部位を医者のように診察し、健全な建物に回復させ維持させていこうと、道内の産学官技術者が集まり、それぞれの技術を持ち寄り、講演会・研修会などを開催し、寒冷地における建築の診断・改修・補修・補強の技術の確立と会員の技術向上を目指した。

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