2015年8月20日

4-3 共有の富を育てる成長

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4-3 共有の富を育てる成長

共有の富とは、思い通りになる私有の富、他人との煩わしい関わり合いを自治体の管理に委ねる公有・共用の富、会社が維持管理をする社有の富とも異なり、人と人とのつながりの輪に役割を持って参加して育てる、売ることも買うことも勝手に捨てることも出来ない富です。

家族は共有の富の典型で、それぞれが役割を持って助け合い、人格的なふれあいを通して新しい自分を発見する成長の場でもあります。

互いに助け合わねば生きられなかった苦難の時代や開拓の時代には、世代を越えて助け合う大家族や、共同体とそのつながりがあり、それを確かめ合う地域毎の祭りが沢山ありましたが、経済的な豊かさと共にそのつながりや役割も、立場や視点を変えて発見する自己発見の創造の機会も少なくなっています。

地産地消の経済も、消費者と生産者とのつながりがある共同体があってこそ可能になる、競い合いや奪い合うことのない、共存性のある成長への道です。

無償の富である自然や自然エネルギーもまた、個別の省エネルギーや温暖化防止への努力だけではなく、その素晴らしさを知り、大切にするつながりの中に役割を持って参加し、欠くことのできない共有の富として育てる意識がなければ、私有化を求める、果てしない経済競争の波にのみ込まれてしまいます。

「断熱から生まれる自然エネルギー利用」(北海道大学名誉教授 荒谷 登) Ⅰ 自然エネルギーって何だろう 1-1 地球という外断熱された星 1-2 外断熱された地球の特有のエネルギー 1-3 水に秘められた創造の知恵 1-4 氷という断熱材 1-5 目に見えない放射エネルギーと見えない断熱材 1-6 気温の年変動も自然エネルギー 1-7 地域性に富んだ自然エネルギー 1-8 変動から生まれ変化を促す自然エネルギー 1-9 自然エネルギーは全自動の環境保全エネルギー 1-10 温暖化の恐怖 1-11 自然エネルギー利用の難しさとやさしさ 1-12 地域の宝としての自然エネルギー Ⅱ 自然エネルギー活用の器としての建築 2-1 自然に親しむための器 2-2 むらのない環境をつくる器 2-3 自然エネルギーの個性を尊重するための器 2-4 変動から生まれる自然エネルギーを生かす器 2-5 自然エネルギーを環境調整の主役にする器 2-6 昼の光を生かす器としての建築 2-7 夜の光の演出 2-8 湿度調整の器としての建築 2-9 新鮮な外気を生かす器 2-10 無償の富を生かす器としての建築 2-11 自然エネルギーを後世に引き継ぐ器としての建築 Ⅲ 北海道の1次産業の活性化 3-1 典型的な自然エネルギー利用としての農・林・水産業 3-2 1次産業の環境整備に生かされなかった寒地建築技術の蓄積 3-3 ビニールハウスの熱環境 3-4 雪利用の貯蔵技術 3-5 貯蔵と加工のある 1.5次産業の育成と建築技術 3-6 天日干しの魅力 3-7 自動制御不要の氷温貯蔵 3-8 低温乾燥貯蔵の工夫 3-9 断熱材で建物を作る 3-10 規格外品も廃棄物さえもすぐれた自然エネルギーの結晶 3-11 過疎化と疎外を招く大規模化指向 3-12 森を生かすナショナルプロジェクト 3-13 薪利用の建築的な工夫 3-14 地産地消の共同体(コミュニティ) 3-15 北海道の課題としての1次産業の活性化 Ⅳ 持続可能な成長への期待 4-1 弱さを大切にする成長 4-2 持っている特質を生かす成長 4-3 共有の富を育てる成長 もくじ リンク
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