2015年7月19日

1-7 地域性に富んだ自然エネルギー

地域性に富んだ世界遺産
地域性に富んだ世界遺産

1-7 地域性に富んだ自然エネルギー

もちろん公転軸と地軸は、平行でも直交でもなく、23°27’の傾きを持っていますから、地球に入射する太陽の角度は年間を通じて絶えず変化し、それが四季の変化を生み、地域ごとに異なる生態系と生活を生み出しています。

地球を取り巻く外断熱ともいえる大気層と、その中で繰り広げられる水と空気の大循環が、多様な生物を含む地球特有の自然エネルギーを生み出したと書きましたが、23°27’という傾きは、その自然エネルギーの地域性を際立たせる見事な演出です。

北極圏と南極圏には日が沈まない白夜の季節がある一方で、太陽が姿を見せない夜の期間があり、中緯度帯には暑さと寒さを含む四季の変化、赤道帯には高温・湿潤な雨季と乾期が交互に訪れる地域性に満ちた変化があります。

この変化に満ちた地域性は決して欠点ではなく、素晴らしさであり魅力なのですが、私達はともするとそこに“良さ”よりも“不都合”を見てしまいます。

それぞれの地域にはその特質を良さとし誇りとする、時間をかけて育てられた伝統文化がありますが、近代文明にはむしろその地域の特質に欠点を見出し、それを力で解決することを進歩とする発想があって、地域性を無視した画一的な対応や生活が急速に広がっています。

「断熱から生まれる自然エネルギー利用」(北海道大学名誉教授 荒谷 登) Ⅰ 自然エネルギーって何だろう 1-1 地球という外断熱された星 1-2 外断熱された地球の特有のエネルギー 1-3 水に秘められた創造の知恵 1-4 氷という断熱材 1-5 目に見えない放射エネルギーと見えない断熱材 1-6 気温の年変動も自然エネルギー 1-7 地域性に富んだ自然エネルギー 1-8 変動から生まれ変化を促す自然エネルギー 1-9 自然エネルギーは全自動の環境保全エネルギー 1-10 温暖化の恐怖 1-11 自然エネルギー利用の難しさとやさしさ 1-12 地域の宝としての自然エネルギー Ⅱ 自然エネルギー活用の器としての建築 2-1 自然に親しむための器 2-2 むらのない環境をつくる器 2-3 自然エネルギーの個性を尊重するための器 2-4 変動から生まれる自然エネルギーを生かす器 2-5 自然エネルギーを環境調整の主役にする器 2-6 昼の光を生かす器としての建築 2-7 夜の光の演出 2-8 湿度調整の器としての建築 2-9 新鮮な外気を生かす器 2-10 無償の富を生かす器としての建築 2-11 自然エネルギーを後世に引き継ぐ器としての建築 Ⅲ 北海道の1次産業の活性化 3-1 典型的な自然エネルギー利用としての農・林・水産業 3-2 1次産業の環境整備に生かされなかった寒地建築技術の蓄積 3-3 ビニールハウスの熱環境 3-4 雪利用の貯蔵技術 3-5 貯蔵と加工のある 1.5次産業の育成と建築技術 3-6 天日干しの魅力 3-7 自動制御不要の氷温貯蔵 3-8 低温乾燥貯蔵の工夫 3-9 断熱材で建物を作る 3-10 規格外品も廃棄物さえもすぐれた自然エネルギーの結晶 3-11 過疎化と疎外を招く大規模化指向 3-12 森を生かすナショナルプロジェクト 3-13 薪利用の建築的な工夫 3-14 地産地消の共同体(コミュニティ) 3-15 北海道の課題としての1次産業の活性化 Ⅳ 持続可能な成長への期待 4-1 弱さを大切にする成長 4-2 持っている特質を生かす成長 4-3 共有の富を育てる成長 もくじ リンク
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